初めてのソープ体験

職場ではかわいい子がいるものの、仕事ができない僕は男として見られず、むしろ邪魔者扱い。他の同僚や先輩からもゴミのように見られ、僕は職場で行き場もなく、ただただ自分の仕事を黙々とこなす毎日を送る。
ああ 誰か僕を癒やしてくれないだろうか。ストレスは当然たまるばかり。家に帰ればすぐにパソコンの電源を入れ、寝るまでの間、むしろ寝る時間も削ってオナニーをして自分を慰める。画面の向こう美しい女達だけが僕の味方。愛してるよ・・・そうして毎晩僕は何人もの女を抱く。しかしいくら慰めても、何かが足りない。快感か? オナホールを使ってみる。確かに手とは違う世界がそこには広がっていた。が、これではない。AVのジャンルか? AV女優モノではなく、盗撮や素人モノを見てみる。面白い! 確かにいつもと興奮度が違う。精液もいつもよりたくさん出た。余韻が頭に残る。が、これでもない。僕の心にぽっかりと空いた穴はどこまで深く、冷たくどんよりと、全ての快感や刺激を吸い込んで無にしてしまう。

僕は何を求めているんだろう。いくらネットを探してみても答えは見つからない。僕は絶望に暮れて、家を飛び出し、宛もなく歩き出した。まっ白い霧・・・僕の目の前には先の見えない世界が広がっていた。まぶしいくらいにまっ白の、右も左もわからない世界。僕は寂しい。この世界にたったひとり。いくら人に叱られても、どんなに人に馬鹿にされても、僕は僕として生き、一生懸命仕事をして、人に迷惑をかけずにひっそりと生きてきた。でもなんで・・・僕は今にも倒れそうになった。クソっ ここまで倒れずにこの霧の中を歩いてきたのに。もうダメかもしれない。僕は立ち止まった。そして地に膝をつき、空を見上げた。まっしろ・・・色のない空がそこにあり、ぼんやりとあたたかい太陽の光が僕を包み込んだ。その瞬間、涙が溢れた。ごめん、僕。倒れるよ。そして僕は体の力を抜き、地面に倒れようとした。

すると僕に何かがぶつかった。温かくて優しくて柔らかいもの。
「あ、ごめんなさい!」
気づくと僕は通勤中の満員電車の中にいた。声がしたのは僕の後ろの方。
「あ、はい。」
僕はそう答え、我に返って窓の外を眺めた。あ・・・ 電車の揺れに沿って僕の背中に先ほどの、温かくて優しくて柔らかいもの、が当たった。僕は後ろを確認した。先ほどの声がする方へ。そこにいたのはスーツ姿の背の高い女性だった。そしてさっきから僕に当っているのは、その女性が持っている豊かな乳房だった。あ・・・ また当たった。今度は僕の体が敏感に反応する。当たっているものが女性の胸だと確認したその瞬間から、僕は勃起が止まらなくなった。
すりすり、すりすり。あ、これは知ってるぞ。僕はソープ店でのマットプレイにこのようなプレイがあることを知っていた。僕は当初、「果たしてこんなものが気持ちいいのだろうか? オナニーをしていた方がよっぽど気持ちがいいだろう。」と思っていた。でも実際にこんな風に背中に胸を押し当てられていると、彼女の柔らかな温もりが僕に伝わってきて、居ても立ってもいられないくらい心地よい気分になった。
あ・・・ 僕は失態を犯してしまった。そして着いた駅のホームに駆け下りて急いでトイレに向かった。僕はあまりの気持ちよさに射精してしまったのだった。出勤中に、しかも何の気もない女性をおかずに、手も使わずに射精しまった。この罪悪感。
そして誓った。
「明日、ソープへ行こう。」
僕は今日という朝に、温かくて優しくて柔らかいものによって道が切り開けれ、ぱっと目の前の霧が晴れたように感じた。

決戦の朝を迎えた。
僕は前日、東京都内のあらゆるソープ店を調べあげて、1つの店、1つの嬢に絞って、仕事で磨いた電話対応術をフル動員して予約を入れた。ソープ店を調べたことで、僕はまた新たな世界が広がったように感じた。ソープには様々な価格で、様々なコンセプトで、様々な嬢が存在していた。また興味本位で全国のソープ店も調べてみたが、各地域でもその価格やコンセプトは違い、また違った魅力に溢れていた。
ソープ、正式名称「ソープランド」は全国約1200店舗あり、風呂のある部屋で風俗嬢が男に対して性的なサービスをする風俗店のことをいう。数ある多種多様な風俗の中でも、本番行為がある風俗であることから「風俗の王様」とも称されている。かつては「個室付き特殊浴場」と呼ばれ、建築基準法では「個室付浴場業」と定義されているため商業地域以外での建築は禁止されている。また売春防止法では客とソープ嬢が金銭を介してセックスをしても罰則の対象にはならない。
ソープで有名なのは、東京・吉原、岐阜・金津園、北海道・すすき野といったところがある。
口コミなどで調べたところ、東京や北海道のソープは格安店2万~2万5千~、岐阜はそのプラス5千位で、北海道だと条例の関係で18歳の女の子も勤務しているそう。嬢の質は
といえば、ホームページの写真だけを見ても何とも評価できなかったが、都内でいうと23区内と地方では区内の方が質も良くサービス内容も良いとのことだった。区外のソープだと60分2万円のコースが多く、実際にプレイしてみると年齢層は高く、キスなしなどあまり良くないそうだ。区内だと格安店~高級店まで、お姉さん系から素人系・熟女、コスプレありなど種類が豊富だった。

さて。今日の僕はといえば、都内に住んでいれば一度は行ってみたい「吉原」のソープの、大衆店90分3万円コースの「リリカちゃん」を指名した。ソープがどんなものか、実際はまだよくわからない僕は一通りのサービスが楽しめる無難なお店の、ランキング5位の女性を選んだ。予約開始時間ぴったりに電話をかけ始め、始めの30分はやはり電話が殺到してなかなかつながらなかった。また希望の時間ではなかったが、1時間ずれで何とか希望のコースでとることができた。リリカちゃんは21歳、身長160センチEカップのグラマラスな女性だ。おっとりした女性で性感帯は耳と乳首、好きな男性のタイプは「よく笑う人」だそうだ。写真を見てひと目惚れし、例えるとしたら綾瀬はるかのような人だ。

予約時間の30分前に、お店の最寄り駅であるJR山手線鶯谷駅を降り、車が迎えに来る待ち合わせ場所でお店に確認の電話をかけた。
「待ち合わせ場所に到着しました。14時からリリカちゃんを予約の〇〇と申します。」
「お電話ありがとうございます。かしこまりました。10分程お待ち下さい。」
そして待つこと10分。待ち合わせ場所に白いクラウンが到着し、体格のいいスーツ姿の元気なお兄さんが運転席から出てきた。
「お待たせ致しました。●●店にご予約の〇〇様ですね。どうぞ。」
僕はまるで王様になったかのような気分で店員に促されて車に乗りこんだ。知らない人が運転する車に乗り込むというのは、このままどこかに連れて行かれそうな一抹の不安もあったが、それよりもこれからの初ソープ体験に心が弾み、お店が近づくにつれてなぜか僕の股間はふっくらと膨らんだ。

吉原は現在日本一のソープランド街として知られ、原型は江戸時代に江戸郊外に作られた遊女たちが集まる吉原遊郭だ。1657年の大火事によって日本橋にあった吉原遊郭が焼失。幕府解説の頃とは比較にならないほど周囲の市街化が進んでいたため、浅草に移転され、以前の日本橋の方を元吉原、僕が来ている浅草の方は正式には新吉原と呼ぶそうだ。
1984年の新法の施行によって風俗営業の営業時間が午前0時までとなり、営業できる地域も大幅に制限されることになった。特にソープや個室マッサージ店などは事実上人が活動する区域において営業が不可能になったが、東京都が吉原の実情などを考慮して条例を制定し、現行の建物を使用する限りは営業を継続できるようになった。また2006年からは法改正で街頭での客引きも禁止されるようになった。

店の前に車が停車すると、スーツの男が扉を開けて僕を店内へと招いてくれた。そして受付で支払いを済ませ、予約確認をした後、番号札をもらって奥の待合室へと通された。お茶とおしぼりが用意され、呼び出されるまで僕はひとり部屋の中で待っていた。待合室にはスポーツ新聞やエロ漫画がずらりと揃えられ、TVからはバラエティ番組の映像が垂れ流しになっていた。
しばらくすると自分の番号札が呼ばれた。
「階段の上にリリカちゃんがいらっしゃいます。」
僕は期待と緊張で胸がドキドキしていた。そして、ご対面。僕は幸運だった。実際のリリカちゃんは写真で見るよりもスラッとしていて、より美人に見えた。
「リリカです。よろしくお願いします。」
そうして彼女と手をつなぎ、部屋へと向かっていった。女の子と手をつなぐことさえ何年かぶりだったので、僕は部屋へと続く廊下を歩いている最中にも股間がふっくらとして歩きづらかった。

部屋に入ると、そこは大体6畳くらいの部屋だった。一番奥に小さなお風呂があり、壁にはマットプレイ用のビニール性のマットが立てかけてあった。ベッドは手前側にあり、何枚ものタオルがかけられていた。僕はリリカちゃんに促されて服を脱ぎ、そして僕が緊張で震える手でリリカちゃんの服を脱がせて、一緒に風呂場へと向かった。僕は真ん中が凹み型にくり抜かれているイスに座り、リリカちゃんに体を洗ってもらった。リリカちゃんの泡をまとった豊満な体が僕の体に直接あたり、既に僕のアソコはビンビンだった。そして彼女の手が僕のアソコへと伸び、皮を剥いて中までしっかり洗ってくれた。もうそれだけでイキそうになってしまったが、何とかこらえて、泡を流してもらった後に一緒に風呂に入った。そこで初めてリリカちゃんとキスをした。さっきまで何気ない会話でこだまして部屋が静寂に包まれた。僕たちの吐息と静かに揺れる湯船のチャプンという音だけ聞こえ、僕の全神経は唇の先へと集中した。そして舌を絡め、熱いディープキスを交わしながら、湯船の中でリリカちゃんの乳房や陰部を愛撫した。

一通りの愛撫が終わると、リリカちゃんは湯船の中から僕のアソコだけを出してフェラを始めた。いわゆる「潜望鏡」と呼ばれるものだ。僕は初めてフェラというものを体験し、気持ちよさのあまりまたイキそうになったが、
「イキそうです。」
と思わず告白すると、リリカちゃんはピストン運動を止め、マットのために一発を残してくれた。

そして待望のマットプレイ。リリカちゃんはマットに温かいローションを塗りたくり、また自分の体にも塗って、僕をマットの上へと招いた。始めはうつぶせに、リリカちゃんの乳房や陰部が僕の体の上をぬるぬると滑っていき、そのリズミカルな動きに沿ってリリカちゃんは吐息をあげた。
「なんて気持ちがいいんだ。・・・」
女性の体がこんなにもやわらかく温かいものだということに改めて驚いた。
続いて仰向けになり、リリカちゃんが僕の上を何度も行き来して、僕のアソコをやわらかなもので包みながら刺激した。
「あっ・・・」
僕はついにイッテしまった。こんな全身で快感を味わったことは今までになかった。そして僕は初めて、女性の体で持って昇天を迎えるに至ったのだった。ドクドクと僕のアソコからは快楽の液が飛び出て、喜びに何度も何度も小さく震えていた。見ると僕のアソコは真っ赤に膨れ上がり、まるで嬉し泣きしているかのように見えた。僕はそのアソコを見て、思わずもらい泣きしそうになった。うん、僕も嬉しいよ。僕は手を伸ばし、自分のアソコを優しく撫でた。

思えば僕は毎日のようにパソコンの前で自分の手によって自らを慰めていた。誰かによってイカされるということがこんなにも気持ちのいいものであるということを、想像しようにも想像できなかった。人は人と触れ合うことで本当の温もりなり、幸せを手に入れることができるのだ。画面の向こうの女性と脳内でセックスしているだけでは本当の快感とは言えない。お金を払って得た快感だけど、そんなことどうでもいい。

僕は今日この瞬間に、孤独から解き放たれ、人の温もりというものを体で手に入れた。大げさかもしれないが、僕は風俗に救われたのだった。